MYシビックプライド
「シビックプライド」の捉え方は人によってちがうもの。
取材を通して、編集部が「シビックプライドってこういうことか」と心に残った言葉の一部を紹介します。
気になる記事があったら、ぜひ読んでみてください。

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“まち全体”でなく、まちの人の愛着や誇りの宿る場所にフォーカスして考えてもいい
シビックプライドというと、「大阪のシビックプライド」とか「●●市のシビックプライド」といったように“まち全体”というスケールで語られることが多いですが、御堂筋の場合は「御堂筋で働きたい」という人もいるくらい、この“道自体”にプライドがあることが特徴だと思います。シビックプライドは、大きなエリアで捉えようとする必要はなくて、そのまちの人たちの愛着や誇りの宿る場所にフォーカスして考えてもいいと思っています。
青山 貴哉さん 大阪府大阪市
読売広告社 -
本当に、ただの石でしかないのに、えび坂を通ると「どこにあったっけな?」と探してしまいます。子どもの頃の自分と同じように今の子供たちもおかめ石を知っているのがすごくいいなと思って。
中澤淳さん 岐阜県高山市
一般社団法人高山青年会議所 2023年度理事長/有限会社オリジナル 代表取締役社長 -
その土地に「馴染んでいく」感覚
私は札幌の出身なので、砂川に愛着を持つというのは正直、最初は難しかったんですよね。
でも、右も左も分からない状態で、先代の祥二さんに優しくしていただいたり、徐々に行きつけのお店ができたり、ワインをお取り扱いいただくバーができたりとか…そういったスポットスポットで人とのつながりが出来ることで、徐々に砂川ってあたたかい町だなという実感が湧いてくるようになりました。だから、血縁やつながりがない土地でも、徐々にそこに「馴染んでいく」感覚を得ることが重要で、砂川との関係性は今も作っている途中ですかね。髙橋 里佳さん 北海道砂川市
東豊沼高橋農場 代表 -
住んでいる自分たちこそがまちをつくっているという意識
「シビックプライド」という言葉に触れて、これは大事な考え方だと思いました。あらためて、私たちは誰かがつくったまちに住んでいるのではなくて、住んでいる自分たちこそがまちをつくっているんだよなと。だからまずは、自分たちが考える広島らしさとは何なのかという議論から始めることにしました。
佐藤彰彦さん 広島県広島市
広島都心会議 ブランド部会
事務局/広島電鉄 地域共創事業部 -
いま住んでいる場所で、仲間を楽しくしたい、自分の周りの人たちを幸せにしたい、という気持ち。
自分の周りにいる仲間や大切な人たちを、もっと楽しくしたい、もっと幸せにしたい、という感覚がシビックプライドの根っこにあるんじゃないかな、と思います。あと、青森の外に出たときに胸を張っていたいし、他の国や他の県の人からも青森いいよねって言われると、やっぱり素直にうれしいんですよね。そういうことなんじゃないかな。
中村公一さん 青森県青森市
株式会社クロックアップ -
そのまちの魅力を「誰かに語りたくなる気持ち」
子どもたちと学習して気づいたのは、シビックプライドは「上げていくもの」ではなく、「自分たちの中で上がっていくもの」ということです。自分たちの中で上がってくれば、自然とそのまちの魅力を語り始める。その「誰かに語りたくなる気持ち」がシビックプライドなのでは、と思います。
子どもたちもよく、自分が見つけた相模原の好きなところについて、家族や、他の学年の子どもたちに、うれしそうに語っています。その姿を色んな人が見ることで、ゆっくりと、シビックプライドが広がっていくのだと思います。田部泰道さん 神奈川県相模原市
相模原市立谷口台小学校総括教諭 -
北海道での栽培は向いていないといわれていたブドウ。でも毎年手入れをしていくうちに「手間のかかる子だな、こいつ~」と愛着がわいてきます(笑)
髙橋 里佳さん 北海道砂川市
東豊沼高橋農場 代表 -
まちを歩くときに「ここではこういう自分でありたい」という感覚
御堂筋という“ビジネス街”だからこそ、シビックプライドを考える上でも単に“住んでいる人”だけでなく、御堂筋で“働く人”や“訪れる人”に宿るシビックプライドにも目を向けることが重要だと思っています。「御堂筋を歩くときにはちゃんとした格好で歩きたい」というように、ここではこういう自分でありたい、という感覚があるのも、このまちならではのシビックプライドだと思います。
槻橋 修さん 大阪府大阪市
株式会社ティーハウス建築設計事務所 主宰 -
飛騨市に自生する薬草は、245種類以上!“既にあるものに、実は価値がある“と考え、徹底的に活用しようと動いています。
今村彰伸さん 岐阜県飛騨市
飛騨市商工観光部まちづくり観光課
資源係 -
わたしとしては「居心地がいいなあ」という感覚なんです。
私は外から来た身で、好きだからここにきた、というわけではなかったけれど、気づいたら居心地が良くなっていて。でも、「青森のことは好きですか?」と聞かれると、もちろん好きではあるんですけど、「はい、好きです!」と答えるのもちょっと違う気がしていて。私としては、「居心地がいいなあ」という感覚なんです。その感覚って、好きってことなんですかね。
橋本有里さん 青森県青森市
COFFEEMAN good