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TOPCOLUMNSNSデータからシビックプライドの「今」を分析!(VOL.4)

2024.09.20

SNSデータからシビックプライドの「今」を分析!(VOL.4)

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編集部では、サイト内の「シビックプライドの今」にも出ているオンライン上のシビックプライド関連のニュースや投稿の分析を行っています。その中で、編集部が面白い!と思ったニュースやトピックスをいくつかご紹介します。今月は大阪府泉佐野市の「出会いの機会創出事業」に関する話題静岡県御殿場(ごてんば)市の「GOTEMBA MIRAI PROJECT 2024」に関する話題です。

  • 黒田 太郎
    CIVIC PRIDE ポータル編集部
    シビックプライドポータル編集部として企画・編集・取材執筆を担当。普段はデジタルマーケターとして、企業のDX戦略、マーケティング戦略立案を支援。本業での業務を生かして、編集部ではSNSデータを使ったシビックプライド関連のニュースの分析、サイト運営などを行う。

過去30日間のワードクラウド

上記が過去30日間の「シビックプライド」というワードを含む、SNS投稿、オンラインニュース記事から関連語をワードクラウド化したものです。ここから編集部が気になったニュースをピックアップしました!

今月のPICK UPニュース

▶PICK UPワード:「出会いの機会」「若者の人口」「マッチング」等
パートナーエージェントなどを運営するタメニー株式会社が大阪府泉佐野市の「出会いの機会創出事業」を2年連続で受託
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000757.000006313.html

▶PICK UPワード:「ファッションショー」「若い世代」等
御殿場市の未来を担う若者たちとサステナブルなまちづくりを目指す「GOTEMBA MIRAI PROJECT 2024 powered by TGC」が開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000706.000007466.html

パートナーエージェントなどを運営するタメニー株式会社が大阪府泉佐野市の「出会いの機会創出事業」を2年連続で受託

最初の話題は、結婚相談所「パートナーエージェント」などを運営するタメニ―株式会社が大阪府泉佐野市の「出会いの機会創出事業」を受託したという話題です。

恋人の聖地と言われる泉佐野市りんくう公園内のモニュメント「LOVE RINKu」

泉佐野市の「出会いの機会創出事業」は、結婚を希望する独身男女に向けた出会いの場を創出し、少子化対策に寄与することを目的としています。
また、この事業をきっかけに婚活だけでなく、泉佐野市ならではの魅力を参加者に伝え、関係人口や交流人口としてのファンや関係性など、つながりを増加させることを目指しているようです。

今回この事業を受託したタメニーは、参加者のカップリングにつながるパーティやイベントを開催するとともに、参加者の泉佐野市に対するシビックプライドを醸成するような内容もイベントに盛り込む予定とのことです。

自治体が人口減少への対応策として、街コンを主催するという話題はよく目にしますが、その中でも、この泉佐野市の取り組みは、泉佐野市ならではの魅力を伝えて、シビックプライドの醸成と、関係人口の増加を目指している点が特徴的です。

これまでの泉佐野市の婚活支援事業の取り組みを調べてみると、泉佐野市公式の婚活マッチングサイト「さの恋」を今年の8月にオープンしたり、泉佐野市の魅力的なスポットを参加者同士で巡るリアルイベントも開催したりと、様々な施策を展開していました。イベントの参加者には、市内の加盟店で買い物をするとポイントが貯まり、そのポイントを使って買い物もできる、泉佐野市ポイントカード(さのぽ)のポイントを付与する特典もありました。

(左)泉佐野市公式の婚活マッチングサイト「さの恋」 (右)リアルイベント「さの恋プロジェクト」

もちろん婚活イベントの主目的は、独身男女のマッチングです。しかし、さの恋プロジェクトのように、独自にローカライズされたイベントになっていることは、参加者目線で見ても、多くのメリットがあるのではないでしょうか。
地元の人にとっては、慣れ親しんだ地元を巡ることで、より自然体で相手との会話が楽しめると思いますし、県外からの参加者にとっては、単に婚活目的というだけでなく、旅としても楽しめる企画になっていることが、参加ハードルを下げるきっかけになると思います。

婚活支援事業において、シビックプライドの醸成を目指すという目標は、あくまで副次的なものだとは思います。しかし、「どうすれば参加者に地元の魅力を伝えられるか?」という視点でイベントを企画することで、泉佐野市の取り組みが、他の自治体とはちがう、ユニークなものになっているのではないでしょうか。
シビックプライドの視点を取り入れた泉佐野市の取り組みは、同じ課題で悩む他自治体にとってもたくさんのヒントがつまっていると思います。

御殿場市の未来を担う若者たちとサステナブルなまちづくりを目指す「GOTEMBA MIRAI PROJECT 2024 powered by TGC」が開催

続いての話題は、静岡県の御殿場(ごてんば)市が、東京ガールズコレクション(TGC)を企画・制作する株式会社W TOKYOと、株式会社しずおかフィナンシャルグループと連携し、地域の高校生向けの社会課題解決プロジェクト「GOTEMBA MIRAI PROJECT 2024 powered by TGC」を始動したというニュースです。

©「GOTEMBA MIRAI PROJECT 2024 powered by TGC」キックオフセミナー

「GOTEMBA MIRAI PROJECT 2024 powered by TGC」は、有名インフルエンサーやタレント、各業界のプロフェッショナルとともに、地元の高校生が御殿場市の魅力発信のためのプランを考える取り組みです。
約8ヶ月、高校生たちは各業界のプロフェッショナルたちのトークセッションやワークショップに参加しながら、御殿場市の課題を特定し、解決に向けたアクションプランを検討します。それを支えるメンターとして、静岡県立大学生、静岡銀行の行員もサポートに回るなど、産・官・学が一体となった大きなプロジェクトです。

今回この取り組みに参画しているW TOKYOは以前より、地方創生プロジェクトとして東京ガールズコレクションの地方開催をプロデュースしていますが、その中でも特にこの取り組みは “地域密着型”へのこだわりを強く感じます。

市民のシビックプライド醸成に寄与する取り組みでは、期間や回数が重要だと考えます。なぜなら、地域への愛着は時間をかけて、徐々に根付いていくものだからです。
その分、地方創生に取り組む企業にとっては、多くのお金と時間を投資する必要がありますが、この取り組みはそこにしっかりと向き合い、本当の意味で“地域密着型”の課題解決プロジェクトになっていると思います。
W TOKYOがTGCでつちかったプロデュース力やインフルエンサー、タレントの話題性を最大限活かしながら、地方に還元しようとする取り組みの姿勢に、企業の本気度を感じました。

今後も、御殿場市とW TOKYOが目指す持続的な地方創生プロジェクトである「GOTEMBA MIRAI PROJECT」の動向をチェックしていこうと思います!

編集部が気になったニュースは以上になります。それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

(文:黒田)

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