■日本女子大学のJWU社会連携科目の授業内ワークショップにおいて秩父市と西武鉄道の協力のもと産官学連携で実施した「秩父市ストーリー共創プロジェクト」
■Z世代視点で発掘した秩父市の魅力を伝える手段として、スマートフォン向けの“縦スクロールコミック”を選択。学生主導でコミック用のシナリオを開発し、脚本家の中村允俊氏とイラストレーターのくじょう氏の協力で、コミック化を実現
■シナリオ開発にあたっては、学生自ら秩父市に赴き、シナリオハンティングを実施。様々なスポットを巡り、オリジナルストーリーにつながる秩父ならではの魅力を発見し、若年層の観光誘致課題の解決を目指す
いまある魅力をストーリーにするだけでなく、
新しい魅力を発見するための「シナリオ」づくり
観光誘致施策として、地域の魅力を物語化し、マンガやドラマ、WEBムービーにする企画は数多くありますが、このプロジェクトの特徴は、観光誘致のターゲットであるZ世代当事者がつくったこと、そしていまある魅力だけでなく、新しい魅力を発見するために「シナリオ開発」という手法をとったことです。
学生たちは、事前に「ラブストーリー」「SF」といったシナリオのテーマを選び、実際に秩父市に行った際、そのテーマにふさわしい魅力を探して歩きました。
「ラブストーリー」をテーマに選んだグループは、ある神社でハート形の枝を発見。それをストーリーに盛り込むなど、これまでなかった秩父の魅力を新たにつくるきっかけになりました。
何より、参加した多くの学生たちが、シナリオを考えていくうちにだんだん秩父のことが好きになり「また秩父に来たい!」と言っていたことが印象的でした。
そういう気持ちでつくった物語は、きっと、読んだ人の心を動かすはず。そう思って届けるコミックです。