■「Let‘s connect!! 高山を未来につなぐシビックプライド」を2023年度のスローガンに掲げ、普段ほかに仕事を持ちながらも、自分の住むまちに良い影響力を生み出そうと市民に働きかけ、自発的に活動する高山青年会議所。
■高山の良いところ、好きなところを詠んだ川柳を、高山市民から募集。集まった川柳を、竹林をイメージした会場に展示する「タカヤマシビックプライド川柳竹林展示会」を開催した。
単に川柳を募集するだけにとどまらず、市民が川柳に込めた高山への思いを来場者と共有・共感しあう場をつくることで、まちに対する愛着や誇りの連鎖を生み、市民のシビックプライドを育てることを考えた。
■川柳の応募総数は約3000句。会場には高山青年会議所・飛騨俳句会によって選定された364句が展示された。さらに、厳選された句から「タカヤマシビックプライドかるた」を制作。市内の学校や公共施設への無料配布・かるた大会の開催など、展示会というイベントだけでは終わらない、中長期的に市民の中にシビックプライドが根づいていく取り組みになっている。
市民目線のまちの姿を発信・共有しあうことで芽生えるシビックプライド
「高山市には個人や地域で集まり、それぞれ思いを持ってまちのために活動をしている人が多い」と語る高山青年会議所の理事長、中澤さん。
高山というまちのために活動する多くの人たちが同じ方向を向けるようにと、高山青年会議所の2023年度のスローガンを「Let’s connect!!高山を未来につなぐシビックプライド」と掲げたそう。
まだまだシビックプライドという言葉を知っている人が少ない中で、あえて「シビックプライド」というテーマを掲げて開催した「タカヤマシビックプライド川柳竹林展示会」。集まった句は高山の観光名所だけではなく、通勤通学の景色や市民だけが知るなじみの場所などが詠まれていました。
市民が、同じ市民の詠んだ川柳に触れることで、日常の何気ない生活風景が、実は“世代を超えて共感しあえるまちの魅力”であったことに気づく。
「タカヤマシビックプライド川柳竹林展示会」は、市民一人ひとりが心に抱くまちの魅力を“市民同士で共有する”、その大切さをあらためて実感できる事例です。
▼高山青年会議所の2023年度スローガン
▼タカヤマシビックプライド川柳竹林展示会