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TOPRESEARCH & REPORT一覧2022年3月2日 シビックプライド総合1位は「港区」から「中央区」へ

2022.03.02

2022年3月2日 シビックプライド総合1位は「港区」から「中央区」へ

ー読売広告社都市生活研究所ー
住民が「愛着」や「誇り」を感じる街をランキング『シビックプライドランキング2021』発表
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シビックプライド総合1位は「港区」から「中央区」へ

関東TOP5は、「中央区」「藤沢市」「港区」「武蔵野市」「目黒区」
関西TOP5は、「西宮市」「箕面市」「吹田市」「明石市」「神戸市」

株式会社読売広告社都市生活研究所では、この度、住民の街への評価を明らかにする“シビックプライド調査2021※”を実施し、そのランキング集計の結果概要を発表いたします。近年、シビックプライド醸成のための取組を進める自治体も多く、全国的に関心が高まっております。当社は2008年より市民や街に関わる人たちが、その地域、街に対して持つ意識「シビックプライド」に関する研究を行っています。定期的に実施しているランキングに、今回コロナ禍による影響と思われる変動もみられました。
※調査対象:関東圏・関西圏における住民人口10万人以上の自治体(151自治体)20歳~64歳男女居住者「シビックプライド/CivicPride」は、株式会社読売広告社の登録商標です。

シビックプライド/Civic Prideとは
シビックプライドとは、その都市に対する誇りや愛着のことで、都市をより良い場所にするために自分自身が関わっているという当事者意識に基づく自負心といえます。

総合ランキング1位~40位結果

ランキング集計方法について

総合ランキングのポイントは、「愛着」「誇り」「共感」「継続居住意向」「他者推奨意向」5指標のスコアを足し上げし、1000点満点化したものです。なお、5指標のスコアについては、以下質問内容を[非常にあてはまる~まったくあてはまらない]の7段階で聴取し、[非常にあてはまる]を7点~[まったくあてはまらない]を1点とし、平均値を算出しています。

【愛着】「この街に愛着を持っている」
【誇り】「この街に誇りを持っている」
【共感】「この街(のあり方)に共感している」
【継続居住意向】「今後もこの街に住み続けたい」
【他者推奨意向】「この街を人にも勧めたい」

※本リリースでは、全151自治体の総合ランキング1位~40位までを掲載しています。

総合ランキング結果 上位のポイント

総合ランキング 関東 1 位・関西 1 位について

<総合1位(関東1位)> 中央区(東京都)

2021年 東京オリンピック・パラリンピックにおける選手村などでも注目を集めた中央区が前回8位からさらに順位をあげて1位になりました。今回調査では、居住する街への評価や街との関わり方に関して、「お気に入りの場所がある」「街の散策や散歩をする」「なじみのお店を通じた人づきあいがある」といった項目で、他自治体よりも高い傾向がみられました。 また、ウェルビーイング指標(Better Life Index)の構成要素の1つとしてもあげられる住宅に関する評価においても上位となっており、ファーストプレイスとしての住まい、サ ードプレイスとなるお気に入りの散策先やお店の存在、などが高評価を支えているポイントのようです。

<総合2位(関西1位)> 西宮市(兵庫県)

教育・文化、街の景観、利便性など様々な項目で高い評価を得た西宮市が前回に引き続き2位となりました。今回調査では、そのような環境面の評価に加え、「もっと良い街にしたい」「市民として発言できる機会が確保されている」といった市民の街づくりに対する意識の高さも目立ちました。

総合ランキング 上位のトピック

コロナ禍が生んだ新たな価値観が、自身が住む街の評価のきっかけに

3位に入った藤沢市をはじめ、鎌倉市(9位)茅ヶ崎市(16位)といった神奈川県湘南エリアの自治体が前回から順位をさらにあげて上位にランキングしています。なかでも藤沢市や茅ヶ崎市は、街に対する気分として「ゆったり、のびのびできる、健康的な、ワークライフバランスのとりやすい」などが他自治体よりも高い評価となっています。コロナ禍によって、都心と自然豊かな郊外のデュアルライフ(二拠点生活)や、プライベート活動を大事にするライフスタイルなどに注目が集まったことが、すでにそこに住んでいる市民が、自分達のライフスタイルや街の価値を改めて感じるきっかけになったと思われます。

進む在宅ワークによる地元経済圏の利用から街の魅力を実感

立川市(13位)、世田谷区(18位)、中野区(24位)といった東京西部のエリアでランクアップが目立っています。コロナ禍以前は、ベッドタウンとして寝るだけの街として利用していた人が、在宅ワークの推進などにより1日をともに暮らす街として利用しはじめたことで、はじめて自分の住む街の魅力に気が付いたケース も多かったことが考えられます。 今回調査では、立川市、中野区とも「飲食店が充実している」が他自治体や前回調査よりも高い評価となりました。

行政として明確な特徴をメッセージし続ける街の評価が浸透

行政としても子育て支援に積極的に取り組む明石市(14位)や流山市(32位)のランキングが前々回*、前回調査からあがりつづけています。今回調査でも、「安心して子育てができる」は明石市、流山市とも他自治体を上回る評価となっています。なお、この2市は「環境や人口問題など社会課題に積極的に取り組んでいる」に関しても他自治体を上回っており、単に自分がサービスの受け手として感じる“子育てのしやすさ”が評価されるだけでなく、行政としての姿勢を評価する傾向があるといえそうです。
*一部調査設計が異なるため参考値

シビックプライド調査2021 概要

■調査方法

インターネット調査

■調査対象者

以下対象エリアの自治体に住む 20歳~64歳の男女

■調査対象エリア

関東圏(1都6県)、関西圏(2府4県)における人口10万人以上の151自治体

■調査内容

  • 現在 住んでいる街(自治体)に対する意識
    ー街に対する意識(愛着、誇り、共感、継続居住意向、他者推奨意向、地域とのつながり など)
    ー街の環境評価(インフラ、街並み、治安、地域イベント、育児環境、SDGs(ジェンダー平等)など)
    ー街に対して感じる気分や気持ち
  • 居住歴 ・ウェルビーイングに関する評価 ・生活満足度 など

■有効回収数

15,300s ※各自治体100s以上

■調査時期

2021年12月17日~12月22日

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