YOMIKO CIVIC PRIDE ACTION #01 AOMORI 青森シビックプライドリレー

ひとりひとりのシビックプライドの
“ともしび”をつないでいく

青森が一年で一番盛り上がるという、ねぶた祭り。
祭りが終わると解体され、産業廃棄物として捨てられてしまう
ねぶたの「かけら」(実際に運行したねぶたの彩色和紙の希少な端切れ)を
青森の「シビックプライド資産」として捉えなおし、名刺入れへとアップサイクルしました。

「青森シビックプライドリレー」は、青森をもっと居心地のいい場所へ、豊かな地域へ、
わくわくする街へ―青森のために様々な形で活動している人から人へ、
リレー形式で「シビックプライド名刺入れ」を贈り・つないでいく企画です。

シビックプライドを持つ人たち(=青森を想い・行動する仲間)同士がつながっていくことで、
シビックプライドのエネルギーを、より大きなものに育てていきたいと考えています。

名刺入れリレーSTART

  1. 竹浪比呂央さん
    竹浪比呂央さん 名刺ケース 竹浪比呂央さん 名刺ケース
    #01
    竹浪比呂央さん第7代ねぶた名人
  2. 手塚茂樹さん
    手塚茂樹さん 名刺ケース 手塚茂樹さん 名刺ケース
    #02
    手塚茂樹さんねぶた師
  3. 工藤綾子さん
    工藤綾子さん 名刺ケース 工藤綾子さん 名刺ケース
    #03
    工藤綾子さん竹浪比呂央ねぶた研究所
  4. 野村昂史さん
    野村昂史さん 名刺ケース 野村昂史さん 名刺ケース
    #04
    野村昂史さんねぶた師
  5. 中村公一さん
    中村公一さん 名刺ケース 中村公一さん 名刺ケース
    #05
    中村公一さん株式会社クロックアップ
  6. 橋本雄大さん
    橋本雄大さん 名刺ケース 橋本雄大さん 名刺ケース
    #06
    橋本雄大さんCOFFEEMAN good
  7. 橋本有里さん
    橋本有里さん 名刺ケース 橋本有里さん 名刺ケース
    #07
    橋本有里さんCOFFEEMAN good
  8. 奥崎有汰さん
    奥崎有汰さん 名刺ケース 奥崎有汰さん 名刺ケース
    #08
    奥崎有汰さんフリーランス、UXデザイナー
  9. 坂本和司さん
    坂本和司さん 名刺ケース 坂本和司さん 名刺ケース
    #09
    坂本和司さん寿司いちりん店主
  10. 西秀記さん
    西秀記さん 名刺ケース 西秀記さん 名刺ケース
    #10
    西秀記さん青森市長
  11. 石川啓太郎さん
    石川啓太郎さん 名刺ケース 石川啓太郎さん 名刺ケース
    #11
    石川啓太郎さん青森銀行頭取
  12. 蔵田由貴美さん
    蔵田由貴美さん 名刺ケース 蔵田由貴美さん 名刺ケース
    #12
    蔵田由貴美さん株式会社ワイズスタイル代表取締役
  13. リレーはまだまだつづきます!
YOMIKO CIVICPRIDE ACTION #01 AOMORI

YOMIKO CIVIC PRIDE ACTIONとは

普段なかなか目で見ることのできない「シビックプライド」を形にし、身につけられるプロダクトとして生まれ変わらせることで、使うたびに地域と自分とのつながりを感じられる「シビックプライドの“よすが”=心のよりどころ、寄す処、縁」にしたい、という想いから始まったプロジェクト。

PROJECT STORY

「ねぶたのかけら」とは

青森の人が一年で一番盛り上がるという、ねぶた祭り。
そのねぶたも、祭りが終わると解体され、産業廃棄物として捨てられてしまいます。
そんな「ねぶたのかけら」(実際に運行したねぶたの彩色和紙の希少な端切れ)を
青森の「シビックプライド資産」として捉えなおし、
名刺入れへとアップサイクルしました。

  • ねぶたのかけら
  • ねぶた
  • ねぶたのかけら

デザインにこめた思い

ふたを開けたときに、ねぶたのかけらが灯っているような感覚になれるように、
ねぶたのかけら以外は黒い紙を使用。手にするたびに、ねぶた祭りの景色を
思い出せるようなデザインを心がけました。

  • 名刺ケース
  • 名刺ケース
  • 名刺ケース

世界にたった一つの名刺入れ

実際に運行したねぶたの彩色和紙から切り取ったかけらを使用しているので、
すべて色やデザインが異なります。
よく見ると、ところどころねぶた師の下描きの跡が透けて見えたり、運行を経て
色が褪せていたり―生きたねぶたの宿る、世界にたった一つの名刺入れです。

  • 名刺ケース
  • ねぶた
  • 名刺ケース

サステナブルへのこだわり

名刺入れは、ねぶたのかけら以外の部分も、すべて紙だけでできています。
さらに、外箱づくりでもサステナブルを意識しています。
印刷しない「型押し」でロゴを表現し、オリジナルのグレーのバンドで
留めることで、何度もくり返し使ってもらえる外箱を目指しました。

  • 名刺入れを贈る際のオリジナルの箱

制作の様子

全て形も大きさも違う「ねぶたのかけら」。
撥水加工を施した後に、一つひとつ丁寧に形を整え・折り込み・貼っていきます。
その美しく使いやすい形状の設計と、細部にまでこだわった製造には高級パッケージによく使われる貼り箱の技術を転用しています。

  • 制作の様子

    企画・製造は株式会社ポック+泰清紙器製作所チーム。
    設計を担当した鳥越さんは「箱を見ると目をキラキラさせる」ほどの箱好きだそう。

    「こんな名刺入れをつくりたいんです」と話したときから、
    この小さなねぶたのかけらを使って、いかに名刺入れとして使いやすく設計するか、
    実現に向けて前向きに考えてくれたことが印象的でした。

  • 制作の様子

    「こんなに小さくて薄い箱をつくるのは初めて」と話す鳥越さん。
    小指がギリギリ入るくらいの薄さなので、貼り付け作業のときは、
    指使いがすごいことに…!

    「強くこするとねぶたのかけらが毛羽立ってしまうので、指の腹でやさしく
    (でも強く)なでるようにしています。蝋が引いてある部分や凹凸がある部分は
    のりがつきにくいので、目視でチェックしています」
    本当にひとつひとつが、手作業。

    話しながらも、鳥越さんの手つきはとてもスピーディ!
    「のりが60秒くらいで乾いてしまうので、シャッシャッと手際よく貼っていかないといけないんです」

  • 制作の様子

    一番大変だったことは、「型抜き」だったそう。

    「ねぶたの小さなかけらの、どの部分を切り取ると、一番美しく見せられるか、そして一番無駄なく使いきれるか。それを考えながらのミリ単位での作業でした」

    ねぶたのかけらを使っての製作作業は、試行錯誤の連続。それでも「楽しかった」と鳥越さんは言います。
    「やっぱり、色がきれいですね。パッケージ製作のときは大抵、同じ色・同じ柄のものをひたすらつくることが多いので、ひとつひとつがちがう色・ちがう柄というのは珍しくて。作っていてとても楽しかったです。一緒につくってくれた仲間と、きれいだよね!とわくわくしながらつくりました」

全国の地域に息づいている、文化や伝統といった「シビックプライド資産」を活用したプロダクト制作は、
第1弾の青森県でのプロジェクトをはじめ、今後は他の自治体とも協働し、CIVIC PRIDE ACTIONとして広めていく予定です。