BOOK
日本のどこかに残っていてほしい、絵本の風景を探しに旅へ出たくなる本。
旅の絵本 Ⅷ 日本編
安野光雅の「旅の絵本」シリーズを読むと、いつもその土地に行きたくなる。それは観光とは違って「その風景に身をおきたくなる」という、訪問と居住の間くらいの感覚。
この絵本が面白いのは、読んでいる間はその風景がどこなのかわからないところで、どこでもない場所だからこそ、読む人が自分のふるさとや原風景を投影できて、読むうちに、だんだん自分にとっての大切な風景になっていく(実際の地名は巻末に記載されてます)。
街づくりや地域活性化を考えるとき、つい「新しいコトやモノをつくろう」と思ってしまいがちだけど、今あるもの、このままだと失われる風景をどう残すか、という視点の大切さを改めて感じさせてくれる本。
※この絵本、どこかに昔話の主人公が隠れていたりなど、遊び心も満載なので、そういう楽しみ方もぜひ!
この絵本が面白いのは、読んでいる間はその風景がどこなのかわからないところで、どこでもない場所だからこそ、読む人が自分のふるさとや原風景を投影できて、読むうちに、だんだん自分にとっての大切な風景になっていく(実際の地名は巻末に記載されてます)。
街づくりや地域活性化を考えるとき、つい「新しいコトやモノをつくろう」と思ってしまいがちだけど、今あるもの、このままだと失われる風景をどう残すか、という視点の大切さを改めて感じさせてくれる本。
※この絵本、どこかに昔話の主人公が隠れていたりなど、遊び心も満載なので、そういう楽しみ方もぜひ!
選んだ人
山下雅洋CIVIC PRIDE編集部
シビックプライドをカタチにする「シビックプライドアクション」など、シビックプライドを全国に拡げる仕事に従事。心あたたまる児童文学から血なまぐさい海外ミステリー、マンガや哲学書まで好き嫌いせず何でも食べ(読み)ます。