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SFからのシビックプライド!?

三体Ⅲ 死神永生
劉 慈欣 (著)  早川書房
SFファンのみならず話題になった「三体」。壮大なSF小説であるこの本がなぜ、シビックプライドの文脈で紹介されるのか不思議に思われますよね。
超絶住みづらい星で栄枯盛衰を繰り返してきた「三体文明」が、超絶住みやすい星・地球に450年後にやってくる!さあ、どうする人間!というのが大まかなあらすじなのですが、第三部までたどり着くと、「三体が侵略に来ると言っていた頃が懐かしいぜ」と感じるほど、地球が“すんごいこと”になってしまうのです。そのとき、私が感じたのは「ああ、私の地球が…!!!」という気持ちでした。
「私の地球」なんて、人生で一度も使ったことがないフレーズです。それは人類がこれまで営んできた歴史のすべてを、自分の歴史のように愛おしく思う感覚であり、緑と水が豊かなこの星をふるさとに持つことを、何ものにも代えがたいと感じる感覚でした。
ね、これ、シビックプライドの感覚に似ていませんか笑?
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糠塚まりやYOMIKO 統合クリエイティブセンター
物語フェチ。そのときの自分のコンディションに合った物語(本)を選び取れる特技を持っている。ものとしての本も好きで、いつか本を真ん中に人と人がつながれるような本屋さんを持つのが夢。

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