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このサイトについて/わたしたちについて(研究組織のご紹介)

イラスト:猫と女性

はじめまして。
CIVIC PRIDEポータル
編集部です。

シビックプライドが“息づく”サイトをつくること

シビックプライドという言葉が広がり、情報や事例が増えていく中で、
わたしたちが大切にしたいのは、その奥にいる“人”の存在です。

取材を通して体感した、シビックプライドに関わる人たちの体温や息づかい、悩みや迷い、想いや熱量。
それらが感じられるサイトでありたい。
そして、同じようにシビックプライドに関わる人たちがこのサイトを訪れたときに、
勇気づけられたり、前向きになれたり、新しいアイデアをひらめいたり、仲間を見つけられるような、
そんな入口(ポータル)になりたい。

だからこそわたしたちは、できるだけその場に足を運び、直接会って話を聴き、その声を届けること、
そして時には出会った人たちをつなげることを心がけています。

各地にシビックプライドが息づいていく、そんな未来をつくる場所になれるよう、
わたしたち自身も、シビックプライドというおもしろいフィールドを探検しつづけていきます。

WHAT IS “CIVIC PRIDE”

シビックプライドってなに?

イラスト:ゲートボールをする男性と女性

好きなまちに感じる
“誇り”や“愛着”、
“共感”の気持ち。

「シビックプライド」とは、市民が都市(まち)や地域に対して持つ「誇り」や「愛着」を表現する言葉であり、まちをより良い場所にするために関わっているという意識を伴う、ある種の当事者意識に基づく自負心のことです。つまり、シビックプライドは、地域の歴史や文化、スポーツや芸術、産業など、さまざまな要素に対し、自分事として関わることによって育まれる「まちとの絆」とも言えます。ここで言う「シビック」は、まちに住んでいる人だけではなく、働いたり、遊びに来たりする人たち、NPOや企業も含まれます。

まちを好きになる、まちをより良い場所にしていきたいと思う人が増えることによって、まちの様々な価値、「文化的価値(美術、芸術、音楽、スポーツ…)」、「社会的価値(地域交流、相互支援、治安維持…)」、「経済的価値(観光集客、産品販売、不動産地価…)」、「イメージ価値(好感度、認知度…)」などが高まり、結果として、定住人口、流入人口、交流人口、関係人口の維持や増加をもたらすと考えられています。少子高齢化による人口減少が進む中、活力のあるまちづくり、持続可能なまちづくりを行うためには、まちに関わって行きたいと思う「まちのファン」を増やして行く必要があり、多くの自治体や地域の企業において、シビックプライドへの期待は益々大きくなっています。

シビックプライドを醸成するためには、「一人ひとりがまちの一員であることに気づいてもらう」、「まちのビジョンを共有できるようにする」、「誰もが一緒にまちを創り上げていくという“気分”を盛り立てる」ことが大切です。そのためには、「まち」と「市民」は相互にコミュニケーションを図る必要があります。つまり、まちは多様な市民に対して、「まちのファン」になってもらうための情報やメッセージを届け、また、市民はアイデアや活動を通じて、まちと関りを持つことが必要です。シビックプライドとは、都市と市民との相互コミュニケーションをデザインすることによって育まれるものだと考えています。

イラスト:ソファに座る男女

わたしにとっての
シビックプライド

かたちはさまざま、思いもさまざま

「シビックプライド」の捉え方は人によってちがうもの。
取材を通して、編集部が「シビックプライドってこういうことか」と心に残った言葉の一部を紹介します。
気になる記事があったら、ぜひ読んでみてください。

  • いま住んでいる場所で、仲間を楽しくしたい、自分の周りの人たちを幸せにしたい、という気持ち。

    自分の周りにいる仲間や大切な人たちを、もっと楽しくしたい、もっと幸せにしたい、という感覚がシビックプライドの根っこにあるんじゃないかな、と思います。あと、青森の外に出たときに胸を張っていたいし、他の国や他の県の人からも青森いいよねって言われると、やっぱり素直にうれしいんですよね。そういうことなんじゃないかな。

    中村公一さん 青森県青森市
    株式会社クロックアップ
  • わたしとしては「居心地がいいなあ」という感覚なんです。

    私は外から来た身で、好きだからここにきた、というわけではなかったけれど、気づいたら居心地が良くなっていて。でも、「青森のことは好きですか?」と聞かれると、もちろん好きではあるんですけど、「はい、好きです!」と答えるのもちょっと違う気がしていて。私としては、「居心地がいいなあ」という感覚なんです。その感覚って、好きってことなんですかね。

    橋本有里さん 青森県青森市
    COFFEEMAN good
  • そのまちの魅力を「誰かに語りたくなる気持ち」

    子どもたちと学習して気づいたのは、シビックプライドは「上げていくもの」ではなく、「自分たちの中で上がっていくもの」ということです。自分たちの中で上がってくれば、自然とそのまちの魅力を語り始める。その「誰かに語りたくなる気持ち」がシビックプライドなのでは、と思います。子どもたちもよく、自分が見つけた相模原の好きなところについて、家族や、他の学年の子どもたちに、うれしそうに語っています。その姿を色んな人が見ることで、ゆっくりと、シビックプライドが広がっていくのだと思います。

    田部泰道さん 神奈川県相模原市
    相模原市立谷口台小学校総括 教諭
  • その土地に「馴染んでいく」感覚

    私は札幌の出身なので、砂川に愛着を持つというのは正直、最初は難しかったんですよね。 でも、右も左も分からない状態で、先代の祥二さんに優しくしていただいたり、徐々に行きつけのお店ができたり、ワインをお取り扱いいただくバーができたりとか…そういったスポットスポットで人とのつながりが出来ることで、徐々に砂川ってあたたかい町だなという実感が湧いてくるようになりました。だから、血縁やつながりがない土地でも、徐々にそこに「馴染んでいく」感覚を得ることが重要で、砂川との関係性は今も作っている途中ですかね。

    髙橋里佳さん 北海道砂川市
    東豊沼高橋農場 代表
  • “まち全体”でなく、まちの人の愛着や誇りの宿る場所にフォーカスして考えてもいい

    シビックプライドというと、「大阪のシビックプライド」とか「●●市のシビックプライド」といったように“まち全体”というスケールで語られることが多いですが、御堂筋の場合は「御堂筋で働きたい」という人もいるくらい、この“道自体”にプライドがあることが特徴だと思います。シビックプライドは、大きなエリアで捉えようとする必要はなくて、そのまちの人たちの愛着や誇りの宿る場所にフォーカスして考えてもいいと思っています。

    青山 貴哉さん 大阪府大阪市
    読売広告社
  • 住んでいる自分たちこそがまちをつくっているという意識

    「シビックプライド」という言葉に触れて、これは大事な考え方だと思いました。あらためて、私たちは誰かがつくったまちに住んでいるのではなくて、住んでいる自分たちこそがまちをつくっているんだよなと。だからまずは、自分たちが考える広島らしさとは何なのかという議論から始めることにしました。

    佐藤彰彦さん 広島県広島市
    広島都心会議 ブランド部会 事務局
    広島電鉄 地域共創事業部
  • まちを歩くときに「ここではこういう自分でありたい」という感覚

    御堂筋という“ビジネス街”だからこそ、シビックプライドを考える上でも単に“住んでいる人”だけでなく、御堂筋で“働く人”や“訪れる人”に宿るシビックプライドにも目を向けることが重要だと思っています。「御堂筋を歩くときにはちゃんとした格好で歩きたい」というように、ここではこういう自分でありたい、という感覚があるのも、このまちならではのシビックプライドだと思います。

    槻橋 修さん 大阪府大阪市
    株式会社ティーハウス建築設計事務所 主宰

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